信楽灰被 ぐい呑 

AG-005

15,000円(税込16,500円)

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Information

商品について

こちらは穴窯で焼き上げられたぐい呑になります。
現代では貴重な昭和初期の原土を使用し作られた作品が、約4日間の穴窯焼成を経て味わい深い表情となりました。
外観、内側共に程良く灰が降り掛かり、高温により融け出す自然釉と枯れた風合い。
随所の緋色もお楽しみいただけます。

作家名 谷寛窯  谷井芳山
サイズ 口径:およそ6.5cm
高さ:およそ5.5cm
材質 信楽焼 陶器
使用 電子レンジ:お控えください。
食洗器:お控えください。
食器乾燥機:可能です。
目止め:目止め済です。ご安心ください。
備考 こちらの作品は完全一品ものになります。
目止めに関しましては済んでおりますので、すぐにお使いいただけます。
一般的な食器用洗剤をご使用できます。
洗う際はなるべく柔らかいスポンジで優しく洗っていただく事を推薦させていただきます。
ご使用後はなるべく早めの乾燥を推薦させていただきます。(自然乾燥、乾燥機どちらでも大丈夫です)
そうする事で、匂いの付着やカビの発生を大幅に軽減できます。
※木箱は付属しておりません。

穴窯

日本六古窯の一つに数えられ、信楽においては鎌倉、室町時代から始まり、現在では数少ない伝統的な窯の一つ。
赤松を主に、雑木などを燃料とします。
窯自体を陶芸家自らが築炉する事が多く、幾度と試行錯誤を繰り返し、各々が理想とする窯を築き上げます。

土へのこだわり

穴窯を焼く際に、特に重要となるのがやはり「土」
谷寛窯では、初代より受け継ぐ貴重な昭和初期の原土と、自分たちで採掘してきた現在の原土をオリジナルブレンドして使用しています。
それにより、信楽焼き特有の深い味わいが期待できます。

想いを形に

「もの創りの原点とは?」=「誰かの幸せを願うこと」をテーマに谷寛窯では一つ一つに想いを込めて、全て手作業で作っています。
雑念を捨て、「土」と向き合う。
作り手も人間。調子の良い日もあればその逆もあります。
そんな中、自分のイメージを形に出来た時の喜びは大きく、これは器に限らず「ものづくり」をされている方々に共通する部分ではないでしょうか。

焼く

穴窯に火が入ると、谷寛窯では約四昼夜半 薪をくべ続けます。
じっくりと温度を上げてゆき、最終は約1300度付近まで上昇。その間、窯の中では龍の如く炎が舞い、燃料である赤松の灰が作品に降り注ぎます。大きく分けると、この時にたっぷりと灰が被ると「灰被り」となり、うっすらと灰が被ると信楽の伝統色でもある「緋色」となります。
したがって、穴窯は作品をどの位置へ置いて焼くかにより、その表情を一変させます。その為、それらを考えながらの窯詰め作業は非常に神経を使う工程となります。

使う

酒器は使えば使うほどに味わい深く変化してゆきます。
日本酒が器に少しづつ浸透してゆき、徐々に徐々に艶が出てくるその過程を楽しむ事も※焼締めの醍醐味。
作り手の想いや土の温もりを感じていただけると幸いです。
さて、今宵は世界に一つの器で一献いかがでしょうか。

※焼締め(やきしめ)とは
穴窯作品を含め、主に釉薬を施さずに焼成された焼き物を指します。
水や飲み物のカドが取れ、まろやかになる効果が期待できます。

●同系の徳利や片口注器と合わせてお使いいただく事で、より酒器をお楽しみいただけます。ぜひご覧ください。